北京−東京フォーラムに行って来た

先週の10月24日から28日にかけて「第9回北京−東京フォーラム」のお手伝いのために北京に行って参りました。このフォーラムは日本でも中国でも結構ニュースになったのですが、例えば以下のような形で報道されました。

http://www.chinadaily.com.cn/china/2013-10/28/content_17061977.htm

http://world.people.com.cn/n/2013/1031/c157278-23391689.html

http://mainichi.jp/select/news/20131027k0000m030051000c.html

冷えきっている日中関係を民間の力で突き動かす為に、日中の政治家(写真で演説しているのは福田元総理)、元官僚、軍関係者、学者、メディア人、財界人などが集まって日中間の問題について率直に話し合う為の会議でした。

全体的な印象としては、まず会場の場所は外交部の真ん前だったのですが、そのような北京の中心で領土問題や歴史問題について割と遠慮なく日中が議論しているのを見ていて(北京の中心で「尖閣諸島は日本固有の領土だ」っていうのなんて一年前では考えつかなかったことです)、すごいことをやってるなーと思いながら会議のお手伝いをしていました。

また会議の内容は割と建設的だったことにも驚きました。もちろん両者とも譲れないところはあるのですが、両者とも「平和的解決」「緊急メカニズムの構築」「両政府間の速やかなる交渉の開始」「1つの問題のために全体の関係を止めては行けない」などについては同意できましたし、お互いに自己批判をする場面もありました。特に印象的だったのはナショナリズムの話で、中国での反日の原因の1つは中国メディアが日本のネガティブな面ばかり強調するからだ、という意見が中国側から聞こえたことです。僕が中国の学生と議論する時はぞのようなことは一切聞いたことがなかったので非常にポジティブな驚きでした。

基本的に僕は会議の内容の速記と記事書きをしているだけだったのですが、記事を書くのが遅く寝るのが遅くなったりして割としんどかったんですが、社員さん方はフォーラム期間中にほとんど寝ないで作業をしていて頭の下がる思いでした。

あと嬉しかったのは、現地でボランティアを募集したのですが、それに対して70名程が朝早い中参加してくださり、かつ日本人だけでなく中国人の方からも10名以上の参加してくださったことです。もちろん個々の問題についての思いは日本人と中国人で違うんでしょうが、それでもこういう会議を協力してサポートしよう思ってくれるのは非常に嬉しいことでした。

この会議が関係改善のための転換点であった、と後世に言われるようになれば本当にいいですね。

演説する福田元総理

演説する福田元総理

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拉致問題を巡る留学生の反応について

この間北朝鮮問題についてクラスで話しました。

議論において北朝鮮問題で一番大事な問題は基本的に北朝鮮の非核化でした。そして北朝鮮の非核化を推しすすめるための六カ国協議の話になると、教授がその時の日本の対応を批判しました。なんでっていうと、六カ国協議において他国が核問題について話し合う中で、日本は拉致問題に執着し議論の妨げになっていた、との理由です。他の留学生もこの日本の対応に対してあきれ顔。

 

同じ日の違うクラスでも北朝鮮の話。クラスでは教授が各国ごとの北朝鮮政策に関するプライオリティーの話。アメリカは非核化、中国は現状維持、日本はミサイル・核と並び拉致問題。という形で拉致問題について焦点が当てられたので、僕はまあ拉致問題がどういうものであり、日本人にとって以下にこの問題が重要かについて話しました。

 

今回の授業で面白かったのは2つの事。

1つは韓国人の拉致問題に対する意識。僕が韓国人の人に、韓国人は北朝鮮による韓国人拉致問題についてどう思っているか?と聞いてみたところ、その学生はその存在すら知りませんでした。僕の知る限りでは、韓国政府が認定した拉致被害者(400人くらい)は日本人で拉致被害者と認定を受けた人よりもはるかに多いはずですなのでこれは僕に撮って驚きでした。韓国にとって見れば、拉致事件以上に解決しなければいけない問題が山ほどあるということでしょうか。

 

2つ目は留学生の人のこの問題にする認識です。つまり拉致問題に対する認識が日本と海外とで大きく異なるということでした。多くの日本人は横田恵さんの話や多くの拉致被害者の話をテレビを通して知っており、少なからず憤りを感じていると思いますが、他の国からしてみれば六カ国協議で日本が行っていたことはKY、北朝鮮の非核化を推し進めるという国際協調の中で1人だけ全く別の事を主張するただのうっとおしい存在でしかないわけで、外国人からあきれられるわけです。僕としては彼らの反応は理解できる物である一方で、もう少しこの問題がとてつもない人権侵害であることを理解してもらいたいなと思いました。

ちょっと話がずれるけど、人権問題について語る時に人はダブルスタンダードになりがちだな、と思います。つまりそれはなにかというと、人権問題と民族主義のダブルスタンダード。自国民の人権侵害に着いては許容できないけど、他国民の人権侵害に着いては無視できる。最近頻繁に目にしますね。

日本政府がこの問題を普遍的な人権問題として国際協調を通じ拉致問題を解決したのならばこの問題がいかに人権に反しているかを国際社会についてもっと訴えていく必要があるのだなと思いました。けど実際にはかなり難しそうなので、国際社会が日本人にとっての拉致問題の重要性を認識しないうちは、日本政府は割と単独行動をとらざるを得ないのではないかなーとか思いました。

 

 

理解する事が難しいという事実を、まず理解する事

昨日、盧溝橋と中国抗日紀念館に行ってきた。展示の内容はいいとして、事件は帰ろうとした時に起きた。僕がふらふら歩いていると2人のおばさんが道を聞いてきた。僕は中国語ができないので、外国人だからわかんない、とだけ言った。そしたら2人いたおばさんのうちの1人がいきなり怖い顔になって「日本人か?」と聞いてきた僕はそこでとっさにうなずいてしまった。そしたらまず彼女は

「戦争博物館に行ったか?」

と聞いてきたので、僕は、行ったと言った。そしたら彼女はこういった

「你的民族…」

ここで僕は静かに立ち去った。僕は中国語はあまりわからないのだけど、彼女は相当怖い顔をしていたのでこの後に話されたであろう言葉は想像がつく。この後数分はすごいいやな気持ちになった。

 

今日の話。中国語の授業に出た時の話。先生は女の先生ですごい優しくて良い先生。今日のテーマは時事問題。ボストンのテロ事件とかイランの地震とか。イランの次のテーマがなぜか「抗日」。日中戦争はいつからあったか知ってるかとか、重慶での空爆でのひどい目に会った話とか、南京大虐殺の話とか。老師の僕を見る目はまさに裁判官かなにかのよう。別にそれらのことを否定するわけではないが、まあいい気分はしない。

 

授業内でのグループレッスン。韓国人2人と同じ組に。流れからして必然的にその話に。韓国人にされた質問は「戦争のとき、日本人は中国侵略のことをどう思っていたか?」中国語の授業であるので中国語で話すべきなのに完全に英語。顔は真剣というか、少し気色ばんでいた。

別に歴史を否定したり正当化したりするつもりはないんだけど、やはり不快。不快なものは不快なのである。中国韓国人にとってみれば当たり前の事を言っているだけ。かれらはそれを言ってもなにも傷つかないし、むしろ僕に対して彼らと同じように感じる事を期待している、というよりそれが当然である、と考えているように思える。ただ事実は違っていて、いかに彼らが言っている事が真実だとしても、不快なものは不快なのである。彼らにはこの感情は決して理解できないだろう。反対に僕は彼らの感情が理解できない。戦争が終わって70年近く経っており、多くのひとが直接の経験がないのに、まだまだ憎しみを持った人は多い。これは僕には理解できないことだ。

 

だからなんかまず一番大事なのは、理解する事の難しさを理解する事、なのではないかなーと思う。現状はお互いが相手に期待し過ぎではないのかと。戦争犯罪は普遍的価値観だから日本人は謝るべきであるし歴史から学ぶべきだ。それはそうだが、それを言われた時に感じる一種の不快感。多くの場合これは歴史を直視する勇気によって乗り越えられるものらしいが、周りを韓国人と中国人に囲まれて散々この話を聞かされて挙げ句日中友好だとかなんとか言われた側の気持ち、この不快感、は被害を受けた側の人からは決して理解されないだろう。僕は昔から愛国主義とか嫌いで、国の利益を超えたところから物を考えられる人間になりたいと努力してきたけど、いかに自分はナイーブであったか、自分の内面にはくっきり自国民としてのアイデンティティが組み込まれているかを実感した。

理解するのがむずかしいなら理解しなくてもいいやーってのは1つの手だと思うし、それはそれで賢い手だと思う。でもまあ僕は実際に留学しているのでなかなかそうは行かないかなと。

 

まあそんなことを昨日・今日と考えていました。駄文失礼しました。

中国に立ち向かう日本、つき従う韓国

ひっさびさにブログを書いてみようと思います。今日はこの間後輩に言われたので、最近の韓国の中国傾倒についてでも書いてみようと思います。

先日、日本に一時帰国した時に丸の内のオアゾにある丸善に寄りました。そしたら店を入って一番に目につく場所に、中国関係の書籍が沢山あり、日本における中国への関心の高まりを感じました。

そしてその中で見つけた本の1つ

「中国に立ち向かう日本、つき従う韓国」

http://www.amazon.co.jp/中国に立ち向かう日本、つき従う韓国-鈴置高史/dp/4822274144/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1364909919&sr=8-1

著者は鈴置高史という日経新聞の編集員でソウル勤務や香港勤務の経験のある方です。今日はこれを元に話したいと思います。

内容をざっくりまとめると、鈴置さんの主張は、最近の韓国は「離米従中」がはっきりしてきた、ということ。

韓国はかつては米韓同盟の下で冷戦下をともに戦ってきた。しかし昨今中国が力をつけていく中で、韓国の中国に対する経済的な依存(輸出の29.75% 2011年)は増し、さらに北朝鮮の暴発をアメリカが止められない状況を見るやいなや、安全保障の面でも中国の重要性が増した。

それらの要因から韓国はより中国に付き従い、アメリカの要求を突っぱねるケースが増えている。例えば、日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を結ぼうという動きが2012年にアメリカの大きな後押しの下に存在したが、それも調印一時間前に韓国は態度を翻しオジャンになった。反対に中国とは物品役務相互提供協定(ACSA)の締結に向けた交渉を推進中である。またアメリカに反発し、ミサイル指針を改訂するべく働きかけ改訂させた。

[参考]

http://japanese.joins.com/article/362/136362.html?servcode=200&sectcode=200

結論としては、韓国のこのような中国への傾倒は今後も続き、韓国は日本への嫌がらせ、嘲り(「卑日」と書かれていた)を続けるだろう、

という内容でした。

せっかくなのでもうちょっと詳しく本の内容に関して書きます。

中国の影響力が強くなってきているというのは世界中どこでも同じである。しかし他の国々と韓国が違うの点は上に書かれているように2つの点にある。

1つは経済。韓国は貿易立国である。韓国経済を支えているのはサムスン・ヒュンダイを中心とした財閥であり、財閥の輸出力である。そしてそのメインの輸出先は中国であり、その依存度は増してきている。しかも中国は経済を政治の道具に使う国である。例えば、日本に対するレアアースの禁輸であったり、尖閣の時に反日運動でもあったり、チベット騒動の際のカルフールであったり。なので中々韓国は中国に逆らえない。韓国製品の不買運動などをされたら溜まったもんではありません。

2つ目に安全保障。韓国の安全保障上の一番の課題はもちろん北朝鮮。その北朝鮮の暴走が数年来止まらない。90年代のミサイル事件に端を発し、現在では核の問題も存在する。これらの北朝鮮の暴走を止めるためにはどうしたらよいのか。これまで韓国はアメリカを頼ってきたが、それでは全く上手く行かなかった。そこで北朝鮮に一番近い中国と仲良くすることで北朝鮮の暴走を止めてもらおう、という風になる。

ということで韓国の中国への傾倒は進んで行く、というのは先学期も聞いた話なので、本の内容は非常に納得しやすかったです。

ただちょっと違うなっと思ったのは「離米従中」という言葉。韓国は中国に傾倒してきて入るものの、アメリカから離れたいと思っている感じではないと思う。韓国は米中の間に入りバランサーの役割を担いたいと考えているので離米という言葉はふさわしくない、という主張の方がしっくり来る。さすがにアメリカとの軍事同盟を切って中国に従うようになるとは思えないし。

さてまた本の内容に戻ります。翻ってこのような韓国の状況の中で日本はどうなるか、という話。韓国は米中の間でのバランサーになりたいと考えていて、その時の日本はただのやっかいもの。韓国の中で日本の重要性は低くなっており、特に日本は中国との対決姿勢を鮮明にしています。しかも韓国は日本を叩けば中国からほめてもらえるのでこれ幸いとばかりに叩いているのが今の状況。歴史認識問題でも領土問題にしろ叩きに叩く。しかも歴史認識問題で叩けば、日米関係も悪化すると考えるようになったので、これまた幸いとばかりに叩く。本の中では木村教授は「韓国が日本を仮想敵国とする日が来るかもしれない」とまで言っています。

このように書くと、東アジアの国際情勢における日本の先行きは暗く思えてきます。特に日韓関係。日韓ともに日韓関係を良くする事に対するインセンティブが無くなっているように思えます。なので両国の方々は今一度、なんで日韓関係の改善を本当に実現するべきなのか、について考えてみる必要があるのかと思います。

それにしても東アジアの国際関係って本当におもしろですね。もっと勉強します。

ではでは

English Camp 1

 

最近は”English Camp”という企画で韓国人の子供達(小学校低学年〜中学生)に英語を教えるボランティアをやっています。

English Campとはなにかというと、2週間毎日朝から晩まで子供達を教室に押し込め英語漬けにするという企画です。週末にはバスでソウルから少し離れた田舎町に行き、大雪の中英語で自然と戯れる一泊二日のキャンプにも言ってきました。

まだあと数日残っていますがここまで起きた事、感じた事について少し書いてみたいと思います。

−子供達の対日観

初日に自己紹介をする時間がありました。そこでまず先生から自己紹介を行い、その後で子供達が自己紹介を行いました。その際に僕は「日本から来ました・・・」というのですが、それを聞いたある子供がその子の自己紹介の時に「私は日本人が嫌いです」と突然言いました。そこで僕は理由を尋ねたところ、その子供は「竹島(独島ではなく竹島と言った)があるから日本人は嫌いだ」というのです。

これは、韓国における日本との領土問題の社会的影響力の強さを僕に印象づけました。その子供は小学校低学年の男の子なのですが、そういう子供ですらマスメディアや教育の影響(ここら辺は諸説あるでしょう)で領土問題について知り、日本という国に対してネガティブなイメージを持ってしまっているのです。

それに加え、僕はその少年が「竹島」と言った事について驚きました。ご存知の通りかの島は韓国では独島と言われており、もちろん地図でもそのように表記されています。それにも関わらずその少年は「竹島」という言葉を使った、しかもその少年だけでなく他の少年もはやし立てるように「竹島、竹島」と言っていた。これには驚きました。日本の小学生で独島という名前について知っている子がどれほどいるでしょうか。

少年の「竹島」発言は、韓国にける日本の領土問題の影響力の大きさについて強い印象を僕に残しました。

他にも書きたいことはあるのですが、長文になりそうなので今日はこの変にしておきました。

それでは。

PS

その「日本人は嫌い」と言った子供との話ですが、彼の対日観は非常に「韓国人らしい」ものだったのですぐに打ち解ける事ができました。

僕のイメージにおける「韓国人らしい」対日観とは「日本政府は嫌いだが、日本人や日本のものは嫌いではない(好きだ)」と言うものです。かれの対日観(対日観とかそんな大それたものでもなく、単に報道に影響されただけだとなんだろうけど)はまさにそうでした。

授業中彼は授業に集中せずに何かをしていました。そこで僕が側に行き見てみるとかれはひたすらNARUTOの絵を書いていたのです。そこで僕が、NARUTOは日本人が書いた漫画なのに好きなの?と聞いたところI know, but I like NARUTO~と言いきりました。

それに僕に対しても他の先生と同じように色々良いながらも普通に接してきます。僕が机の後ろを通ると必ずこちらを見てくるし、お菓子も沢山くれます。

結局のところ僕はその少年とは何の問題もない良い関係を築けています。

誤解と偏見

この間(っていっても12月初旬)にある授業でプレゼンを行いました。

ある授業とはビジネス系の授業で、マイケルポーターの理論とかを勉強する授業です。

 

そのプレゼンのテーマが「グローバリゼーション」で僕はグローバルで成功した商品の例としてPsyの「ガンナムスタイル」を例に上げました。

まあまあ巧くいった発表だったんですが、発表後のQ&Aセッションで突然教授から質問を受けました。

彼はこういいました

「ガンナムスタイルは世界中で人気だ、日本を除いては。アンチ韓国感情が日本にあるから、日本人はガンナムスタイルを嫌いなのではないか、どうなんだ?」

 

これは僕に取って非常に衝撃でした。なぜならこの質問は韓国人の持つ日本人対する誤解を如実に反映していると感じたからです。

 

僕の知る限り一般的な日本人に韓国が嫌いな人は少ないと思います。とりわけ音楽やドラマ等のエンターテイメントの分野では韓国は非常に好まれています。これはK-POPや韓国ドラマの昨今の流行から明らかです。

 

おそらく一般的な日本人の認識として、KARAやGirlsGenerationや東方神起は日本人の趣向に合うものの(日本人は韓国アイドルにかっこいいとかかわいいを期待しているのではないでしょうか)、Psyのガンナムスタイルは日本人の趣向にあまり合わないと感じるのではないでしょうか、Psyは「かわいい」とか「かっこいいとか」とかはあまり言えないでしょうし。

 

そのような理由があるにも関わらず、世界中で日本だけ韓国の歌手が人気がないとなると「日本人は韓国人を嫌っているから、その歌手に興味を持たないんだな」というような発想になる、というのを如実に示したのが、教授の質問だったと思います。

 

しかもこの教授は日本との親交も深く、慶応大学で1年間教えていたこともある人です。

 

そのような日本をある程度知っている人でも、日本に対する偏見や誤解と言うのはなかなか拭い去れない、というのは非常に残念な事実だと思います。

 

この事件は僕にインターネットがいくら発展し国家間の交流が進んでも一度出来た偏見や誤解を取り除くのは至難の業である、ということを改めて実感させてくれました。

 

 

 

ざっとした振り返り

あけましておめでとうございます。

人生初家族以外と正月を迎えるという事になっております。韓国の正月なのですが、日本のそれと比べるとそれほどの盛り上がりがありません。

せっかくなので留学をさっと振り返ってみたいと思います。

9月

ソウル大に来る。語学コースへのアプライに失敗するというクソっぷりを当初より発揮。英語の壁に直面。授業中に発言するとこにさえ躊躇。

 

10月

キャンパスアジアプレゼンテーション。徐々に英語になれる。韓国人とlanguage exchange 開始

 

11月

finalに向けた論文読みと執筆。授業中心の日々。外資のES執筆

 

12月

就活のための日本への2度の帰国。この時期の就活放棄。テスト、ペーパー

 

基本的に授業に負われた日々を過ごしていました。

とはいえだらだらすごいたなーというのが個人的な印象で、タイムマネジメントをしっかりしていれば英語力とか韓国語力とか、もっとのびたんではないかと

 

総合的にはまた今度振り返ります←とりあえず2月初旬に一時帰国する前までの目標を建ててみます。

 

韓国語

topic受験!!とかいってたら次に受けれるのは4月だと判明しました。そんなことひと人ごとも書いてなかったぞ。去年は。幸いテキストは山のように残っており、先輩のブログ曰く北京にも韓国人がいるとの事なのでほそぼそと勉強を続けたいと思います。

 

中国語

とりあえず基礎中国語という学部時代のテキストで絶賛勉強中。HSKをうけようと思うのですが、応募方法がわかりません。分かる方がいれば教えてください。

 

英語

英語の本で読みたいなと思っていたやつがあるので帰国までにいくつか読みます。いまは大国の興亡っていう経産の官僚の方に紹介して頂いたものを読む事に。

 

ブログ

週2は更新する。

 

来週の月曜日からは韓国人の中学生に英語を教えると言う摩訶不思議なイベントが発生します。それでは。

極寒の地ソウルと勉強について

2012-12-05 12.57.15

なにを隠そう、ソウルはめちゃくちゃ寒いです。

この間は最高気温-7度でした。日本の使用の服しかもって来なかった自分に取っては本当に辛い環境です笑

ケッペンの気候区分で言うところの亜寒帯小雨気候、Dなんちゃらです。

大学受験入試が思い出されますw

ちょうど今は試験期間です。僕の大学院は授業がアメリカ型(だと友人に言われました。)らしく、グレードのつけ方が、出席・課題・プレゼン・期末等様々な要素によって決まるので期末テストが最重要というわけではありません。期末で全体の2割、というのが多いかな。

勉強の話になるとよく聞くのが「海外の大学生は日本人学生より勉強している」という非常に耳が痛い言葉ですが、僕が実際に大学院に入った感想では、ソウルに限っては必ずしもそうとは言えない、という印象です。

僕が通っていた東大公共政策大学院(の中の経済政策を初めとするごく少数)とソウル大国際学院の学生でどちらが勉強に対して真摯に取り組んでいたか、と言われると甲乙つけがたいというか、おそらく東大生の方が勉強していたかな、と思います。

僕の見てきた東大生とソウル大生を比べた時に思うのが、ソウル大学生の勉強に対するインセンティブはPracticalなものから来ているのに比べ、東大生は知的欲求から挑んでいる人が多いのかな、という印象です。

韓国の大学って日本のシステムが似ていて、入るのは難く卒業する易し、という感じらしいです。日本の大学みたいにテニサーとかサッカーサークルとかあります。

Practicalとはどういうものかというと、2種類あります。1つは利用可能性とグレードです。利用可能性とは語学が顕著でしょう。ソウル大生の語学力は非常に高いものがあります。それに英語だけではなくもう一カ国語喋れる人が多いです。そして言語の選択も非常にPracticalだと思います。言語習得のために中国に行ったという人が多くいます。さらにこの間面白かったのが、僕が韓国語の勉強をしている時に近くにいた友人が ” is it gonna  be  helpful for you?” と聞いてきました。「韓国語なんか勉強して意味あんの?」って事ですね。中国が勉強した方がいいとも言われました。これには非常に驚かされました。非常にPracticalですね。この国の国民性がでてるのかなーとか思ったり。

2つ目のグレードに関しては、就職に響くからです。就活で成績が見られるので、みんながんばってA+を取りにいくんですね。

こういう状況なので多くの学生は勉強をするものの、アカデミックなマインドはあんまりもっていないのかなーと思います。実利的になってしまうんで、そういうものは持ちにくいのかもしれませんね。

とりあえず明日のtaken home exam をがんばります。Trade Law といって英語でWTO関係の通商法律を学ぶ授業なんですが、「英語」「法律」なのでキツいです。できるだけ日本語のサイトに頼らないようにがんばりたいと思います。

それでは。

“Crisis and Compensation”から見える今の日本

今週の授業で発表した論文の話。

Kent E. Calderというアメリカの日本専門家が日本の1949~1986年の保守政治を分析して書いたCrisis and Compensationという論文の発表を行いました。

ものすごく簡単に内容をまとめると

昔の自民党政治は安定していたように見えて、安保闘争とか角福戦争とか経済成長にまつわる様々な問題とか、色々なCrisisがあって安定していたとは言いがたかった。その中で自民党の政治家たちが自分たちの地位を守るために、non-effectiveな分野に、農業とか中小企業とか対して予算の多くをCompensationとして注入してきたというお話。

発表後教授にこの仕組みは現在はworkしていない理由はなぜか、と問われて、私は

1、選挙法の改正 2、地方の開発が済んでいるのでCompensationが効率的ではない 3、予算に余裕がない

という点を指摘し、教授からも賛同を得た。

その後で教授はこう言った。

「日本の今の問題は昔の成功していた時代にしがみついているところ。政治の世界ではCompensationのロジックはもう機能しなくなったのにmiddle age 以上の政治家はまだそれに頼って非効率な予算の分配を行っている。企業に於いても過去の成功を語るだけで新しい価値を生み出そうとしない。日本人が過去の栄光の話をいくらしようと私たちは興味がない」

私はこの指摘は非常に的確だと感じた。

これから全く新しい日本を作っていく。それくらいの気概がないと「日本再生」などは難しいのではないのだろうか。

Current issues in North East Asia

先週の木曜日にプレゼンがありました。

テーマはなんと”Current issues in North East Asia”で、このテーマに関して、日中韓の学生がチームを組み、発表を行いました。

正直初めは「なんて重いテーマだろう」と思いました。日中韓関係が悪化しているこの時期にその問題をやるのか、と思い戦々恐々としていたのですが、後になってみるとやはりやってよかったと思いました。

僕たちの班は「高齢化について」、後の班は「文化交流」「教育」「企業間交流」でした。どの班も非常に考えられていて面白かったです。以下に今回感じた事を書いていきたいと思います。

 

1:中韓の人は領土や歴史問題等の深刻な問題についてあまり話したがらなかった

中韓の学生はこの問題について話す事に非常に後ろ向きだなという印象を受けました。「解決するのは無理でしょ」とか「重たい問題は扱いたくない」という言葉もちらほら。その結果、どの班も領土歴史問題について真正面から扱う事が出来ませんでした。

 

2:同じような問題を抱えている。

高齢化に関しても教育に関しても3カ国は非常に似ています。どの班も、「同じような問題を抱えているのだから協力する価値はある」というような主張でした。高齢化のグラフとか作ったんですが、最終的に3カ国とも同じような高齢化社会に行き着くみたいです。(中国はちょっと違うかもしれないですが、沿岸部は似たような社会になるのではないでしょうか)

 

様々な分野に於いて協力すべきだけど、領土と歴史問題については解決方法が見つからない、といった印象をほとんどの学生が持っている印象でした。その点で非常に現実的なプレゼンテーション大会であった、という感想を持ちました。

それでは。

 

 

 

 


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