北京−東京フォーラムに行って来た

先週の10月24日から28日にかけて「第9回北京−東京フォーラム」のお手伝いのために北京に行って参りました。このフォーラムは日本でも中国でも結構ニュースになったのですが、例えば以下のような形で報道されました。

http://www.chinadaily.com.cn/china/2013-10/28/content_17061977.htm

http://world.people.com.cn/n/2013/1031/c157278-23391689.html

http://mainichi.jp/select/news/20131027k0000m030051000c.html

冷えきっている日中関係を民間の力で突き動かす為に、日中の政治家(写真で演説しているのは福田元総理)、元官僚、軍関係者、学者、メディア人、財界人などが集まって日中間の問題について率直に話し合う為の会議でした。

全体的な印象としては、まず会場の場所は外交部の真ん前だったのですが、そのような北京の中心で領土問題や歴史問題について割と遠慮なく日中が議論しているのを見ていて(北京の中心で「尖閣諸島は日本固有の領土だ」っていうのなんて一年前では考えつかなかったことです)、すごいことをやってるなーと思いながら会議のお手伝いをしていました。

また会議の内容は割と建設的だったことにも驚きました。もちろん両者とも譲れないところはあるのですが、両者とも「平和的解決」「緊急メカニズムの構築」「両政府間の速やかなる交渉の開始」「1つの問題のために全体の関係を止めては行けない」などについては同意できましたし、お互いに自己批判をする場面もありました。特に印象的だったのはナショナリズムの話で、中国での反日の原因の1つは中国メディアが日本のネガティブな面ばかり強調するからだ、という意見が中国側から聞こえたことです。僕が中国の学生と議論する時はぞのようなことは一切聞いたことがなかったので非常にポジティブな驚きでした。

基本的に僕は会議の内容の速記と記事書きをしているだけだったのですが、記事を書くのが遅く寝るのが遅くなったりして割としんどかったんですが、社員さん方はフォーラム期間中にほとんど寝ないで作業をしていて頭の下がる思いでした。

あと嬉しかったのは、現地でボランティアを募集したのですが、それに対して70名程が朝早い中参加してくださり、かつ日本人だけでなく中国人の方からも10名以上の参加してくださったことです。もちろん個々の問題についての思いは日本人と中国人で違うんでしょうが、それでもこういう会議を協力してサポートしよう思ってくれるのは非常に嬉しいことでした。

この会議が関係改善のための転換点であった、と後世に言われるようになれば本当にいいですね。

演説する福田元総理

演説する福田元総理

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